寂しさという到達点 [メディアから]
彦坂氏のブログで「宮沢りえ」が批評されているのを拝見した。
氏の評言は、「女優」と言う存在に投げかけられたもっとも感動的な賛辞ではないだろうか。
宮沢りえの表徴する「寂しさ」は彼女の個人的な問題を越えて、
現代の日本のある到達した地点に伴う「寂しさ」となっているように思う。
21世紀になってすでに21万人を超える自殺者を出している日本にあって、
何らかの形で「寂しさ」を表徴しない表現は虚偽であるとさえいえるかもしれない。
世界的には「寂しさ」どころではない訳なので、普遍的な価値があるかどうか分からないが
ともかく現在の日本の表現者が表出しうるリアリティとして、「寂しさ」を強く支持したいと思う。
http://hikosaka.blog.so-net.ne.jp/2008-05-19
2008-05-20 11:03
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